
福岡で医師の転職支援をおこなっている株式会社メディエイトワークスの山崎です。
SNSで人材ビジネス界隈の方々の発信を眺めていると、共通して議論になりやすい「定番のテーマ」がいくつかあります。
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「求人が先か、求職者が先か?」(鶏か卵か論争)
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「分業制(RA/CA分離)か、一気通貫(両面型)か?」
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「総合型か、特化型(ブティック)か?」
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「求職者獲得(集客)のコストをどう抑えるか?」
こうした問いは、組織のフェーズや戦略によって正解が変わるものですが、個人で事業を営む私にとっては、答えは非常にシンプルです。
「質」を追求するための選択
結論から言えば、私は「一気通貫」かつ「超特化」のスタイルをとっています。
多くの議論では「効率」が重視されがちですが、紹介の「質」を最優先に考えるなら、一気通貫に勝るものはないと考えているからです。求人側のニュアンスと、求職者側の本音。この両方を一人のコンサルタントが直接受け止めることで、情報の目減りを防ぎ、精度の高いマッチングが可能になります。
また、私は以下の戦略で領域を絞り込んでいます。
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職種: 医師
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ターゲット: 特定の年齢層
個人事業としてリソースが限られているからこそ、あえて範囲を狭める。その代わり、その狭い領域においては誰よりも深く、解像度の高い支援を行う。これが、大手に埋もれないための私の生存戦略です。
現在の強みと、これからの大きな課題
集客コストの議論についても、今のところ私は少し特殊な立ち位置にいます。 ありがたいことに、現時点では「ご紹介」や「リピーター」の方々への対応で事業が回っており、広告費に頼った集客は行っていません。
しかし、これは同時に大きな課題でもあります。 「新しい医師との出会いを、いかにして継続的に作っていくか」。紹介だけに依存せず、どうやって私という存在を知ってもらう接点を作るかは、今後の事業展開における最重要テーマだと捉えています。
属人性と「自立」のジレンマ
人材ビジネスは、良くも悪くも「属人的」な仕事です。だからこそ、経験を積んだ優秀なコンサルタントが独立開業するケースも多いです。
(かくいう私自身も独立した一人ですが……私の場合は「優秀だったから」ではなく、その逆なんですけどね。笑)
将来、私が社員を雇用することになった際、この「属人性」は一つの課題になるでしょう。 経営者としては、「どこでも通用する、独立できるほどの力」を身につけてほしいという願いがあります。しかし同時に、せっかく縁あって集まった仲間が、「この会社でキャリアを築き続けたい」と思える道筋も提示したい。
「個の力」を最大限に高めながら、組織として働くことの付加価値をどう生み出していくか。これは、シンプルを信条とする私にとっても、これから深掘りしていくべき面白いテーマになりそうです。
医師の皆様へ
最後に、私がなぜここまで領域を絞り、一気通貫のスタイルを貫くのか。その理由は、日々命と向き合う「医師」という専門職の重みにあります。
「効率」だけを追い求めれば、分業化して数をこなすのが正解かもしれません。しかし、一人の医師のキャリアは、その方の人生だけでなく、地域医療や多くの患者さんの未来にも直結しています。
だからこそ、私は一気通貫にこだわります。 先生の細かなニュアンスをこぼさず受け止め、求人側の実情を脚色なくお伝えする。この泥臭いまでの「質の追求」こそが、私にできる最大の敬意の表し方だと信じているからです。
「優秀だったから独立したわけではない」私ですが、この一期一会の出会いを大切にする姿勢だけは、誰にも負けないつもりです。